第2章 電子商取引
2.1 電子商取引
電子商取引とは、インターネット上での買い物をいう。我々が普段買い物をするために行っている行動(直接店へ出向く・電話やFAXを使った商品の受発注・契約・決済)を全てインターネット上で行うことである(図1参照)。
図1 電子商取引
2.2 電子決済
電子決済システムは、
@顧客と銀行の間で行われる「支払い手段(Payment Instrument)」、
A銀行間で行われる「清算システム(Clearing System)」、
B民間企業と中央銀行の間で行われる「決済システム(Settlement System)」、に分類されるが、本文中で述べる決済のほとんどは、@の「支払い手段」である[3]。
例として、大分市の商店街「セントポルタ中央町」が制作したホームページを挙げる。このホームページでは商店街の地図や店舗の案内があり、バーチャル・ショップが可能である(図2参照)。
電子商取引の中で行われる電子決済の手順を以下に示す。
@バーチャル・ショップに入る。
A商品を選ぶ。
Bインターネット上で決済の手続きをする。
これらの手順で決済は終了したように思えるが、決済手段が後日に郵便局や銀行
に振り込まなくてはならなかったり、クレジットカードからの引き落とし手続きが残るため、インターネット上の決済は最終的な決済とは言えない。しかし、この問題はネットワーク上でのみ存在するお金(電子貨幣)が実現すれば解決される。
図2 セントポルタ中央町のホームページ